READER_VOICE:「なんとなく毎月1万円積み立ててるけど、本当に足りるのか全然わからない…」
共働きで世帯収入は悪くないのに、毎月の保育料・習い事・食費・住宅ローンで気づけば教育費の積立は後回し——そんな経験、ありませんか?
教育費は”人生の3大資金”のひとつ。しかも金額が大きいわりに、全体像が見えにくい。この記事では、文部科学省の最新データ(令和5年度調査)をベースに、幼稚園〜大学までの総額・ルート別比較・月々の積立シミュレーション・2026年の最新制度変更まで、共働き家庭に必要な情報をまるごと整理します。忙しくても5分で全体像が把握できるよう、表とポイントを使ってコンパクトにまとめました。
1|まず把握しよう!幼稚園〜大学の教育費総額【進路別比較表】
教育費を考えるうえで最初に必要なのは、「わが家の進路パターンで総額がいくらになるか」を把握することです。 幼稚園から大学まですべて私立に通った場合、教育費は約2,450万円かかります。 一方、 幼稚園から大学まですべて公立に通った場合は1,043万円、すべて私立の場合は2,547万円と、すべて公立の場合の約2.4倍となります。
公立ルートでも1,000万円以上、私立ルートなら2,000〜2,500万円超が現実。まずこの数字を夫婦でしっかり共有することが、積立計画の第一歩です。
進路別 教育費総額比較表(幼稚園〜大学)
| 進路パターン | 総額目安 | 特徴・備考 | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| ①すべて公立 | 約1,043万円 | 最もリーズナブル。習い事・塾費用は別途発生 | 文部科学省 子供の学習費調査 |
| ②高校まで公立・大学のみ私立(文系) | 約1,261万円 | 最も多いパターン。大学分を重点的に積立 | 知るぽると 教育費統計 |
| ③高校まで公立・大学のみ私立(理系) | 約1,350万円〜 | 理系は文系より約100万円以上高くなる傾向 | 文部科学省 私立大学納付金調査 |
| ④中学〜大学が私立(小学校のみ公立) | 約1,800万円〜 | 中学受験を選ぶ家庭のスタンダードパターン | 日本政策金融公庫 教育費シミュレーション |
| ⑤すべて私立 | 約2,450〜2,547万円 | 私立小が最も高く6年で約1,000万円 | 三井住友信託銀行 教育費コラム |
| ⑥私立大学 医歯薬系 | 4年間だけで約1,600万円〜 | 6年間では3,000万〜5,000万円超も | 国日本経営リスクマネジメント |
> ※上記はすべて学習塾・習い事等の学校外活動費を含む「学習費総額」の概算。最新の正確な数値は文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」を要確認。
文部科学省が教育費と定義している項目の中には、学習塾や予備校の月謝、参考書の購入費、習い事の費用も含まれます。 「学費だけ考えてたら足りなかった」とならないよう、塾・習い事込みの総額で計画を立てましょう。
2|学校段階別にみる「年間いくらかかるか」詳細データ
全体像の次は、ステージ別の年間費用を把握しましょう。費用が一気に膨らむ「教育費の山」は進学タイミングに集中しています。
学校段階別 年間教育費(学習費総額)
| 学校段階 | 公立(年間) | 私立(年間) | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 幼稚園(1年) | 約18.5万円 | 約34.7万円 | 3歳〜5歳は幼児教育無償化が適用(月額2.57万円上限) |
| 小学校(1年) | 約35.3万円 | 約166.7万円 | 公私の差が約4.7倍と最大 |
| 中学校(1年) | 約53.9万円 | 約143.6万円 | 公立中は塾代が高い傾向(受験対策) |
| 高校(1年) | 約51.3万円 | 約105.4万円 | 2026年4月〜私立も授業料実質無償化 |
| 大学・国公立(4年総額) | 約461万円 | ― | 自宅通学の場合 |
| 大学・私立文系(4年総額) | ― | 約647万円 | 自宅通学の場合 |
| 大学・私立理系(4年総額) | ― | 約500万円〜 | 学部により大きく変動 |
出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」、フコク生命コラム・要確認
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」によると、学習費総額は公立幼稚園では約18万5千円(前回調査では約16万5千円)、私立幼稚園では約34万7千円(前回調査では約30万9千円)となっています。 前回調査から大きく増加しており、物価上昇の影響が教育費にも直撃していることがわかります。
小学校の1年間の教育費総額は、公立小学校では約35.3万円、私立小学校では約166.7万円となっています。
公立小学校の6年間は”教育費の貯め時”。月々の収入でやりくりしながら、大学資金を集中的に積み立てる絶好のタイミングです。
あわせて、小学校での家庭学習の充実にはタブレット教材も有効です。わが家のスタイルに合う教材は、【2026年版】小学生の家庭学習タブレット教材 徹底比較ガイドも参考にしてください。
3|2026年最新!高校無償化・各種制度で教育費はどう変わる?
2026年は教育費の制度が大きく動いた年です。共働き家庭が最も恩恵を受けやすいポイントを整理します。
① 高校授業料 実質無償化(2026年4月〜 私立も対象に!)
これまで共働き世帯は所得が高いために恩恵を受けにくかった就学支援金ですが、状況が一変しました。
2026年3月31日に改正法が成立し、4月から私立高校の授業料は所得制限なしで実質無償化されています。国の就学支援金が年45万7,200円を上限に全世帯へ支給されます。文部科学省の試算では、新たに支給または支給増額の対象となる生徒は約80万人にのぼります。
2026年度からは、特定の所得条件を満たす場合のみが対象だった私立高生向けの加算分についても、所得制限が撤廃。支給上限額も39万6,000円だったのが、私立高校の年間平均の授業料である45万7,000円まで引き上げられました。これにより、公立・私立どちらに通う場合でも、世帯年収に関係なくすべての高校生に、全国的な授業料の平均額が支給されることになりました。
ただし無償化されるのは「授業料のみ」という点に要注意。 ただし、入学金や施設費、教材費、制服代などは引き続き家庭負担となります。
授業料を除く費用は私立高で子ども1人当たり年間約53万円で、公立高の約30万円を7割強上回ります。 「無償化になったから安心」と気を緩めず、授業料以外の費用はしっかり織り込んで計画を立てましょう。
② 幼児教育無償化(3〜5歳)
保育園・幼稚園の利用料も3歳から「無償化」が実施されています。保育園は3歳になった後の4月から、幼稚園は満3歳から月額2万5700円を上限に無償となります。
この制度を最大限に活かして、浮いた分を大学資金へ回す仕組みを早めに作ることが賢明です。
③ 2027年開始予定「こどもNISA」に今から備える
0歳〜17歳の子どもを対象とする新制度の開始が2025年12月19日税制改正大綱にて正式に決定されました。制度の名称はこども支援NISA(通称こどもNISA)といい、2027年1月より開始されます。
制度の詳細は2026年中に確定・公表される予定です。 スムーズにスタートできるよう、2026年中に子ども名義の証券口座を開設しておくのがおすすめです。
④ 児童手当を”丸ごと貯める”戦略
2026年3月現在、子どもの年齢別の児童手当の支給額は、0〜3歳未満は毎月1.5万円(ただし第3子以降は3万円)、3〜18歳は毎月1万円(ただし第3子以降は3万円)です。
0歳から高校卒業まで、児童手当を全額貯金しておけば234万円になります。 これをそのまま大学資金の「土台」として活用しましょう。
4|共働き家庭向け!教育費の積立方法3選を徹底比較
理想の積立額は月1.5万〜2.3万円が目安。ただし、方法によってリスク・リターン・使い勝手が大きく異なります。自分たちのスタイルに合った組み合わせを選びましょう。
積立方法比較表
| 積立方法 | 特徴 | リスク | 月積立目安 | タイパ | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|
| ①新NISA(つみたて投資枠) | 税制優遇・長期で資産増加が期待できる | 元本割れあり(長期保有で軽減) | 月1〜3万円 | ◎ 設定後は自動積立 | 金融庁 新NISA |
| ②学資保険 | 万一のとき以降の保険料が免除。確実性が高い | 低金利で返戻率が低め | 月1〜2万円 | △ 途中解約で元本割れ | フコク生命 学資保険 |
| ③子ども名義の定期預金 | 元本保証。緊急時にすぐ引き出せる | 低金利でインフレ負けリスク | 月0.5〜1万円 | ◎ 手続きが最もシンプル | [各銀行 要確認] |
| ④こどもNISA(2027年〜予定) | 17歳以下対象の新制度。ジュニアNISAより使いやすい見込み | 元本割れあり | 月1万円〜 | ◎(2027年以降) | [金融庁 こどもNISA 要確認] |
| ⑤教育資金贈与信託 | 祖父母からの非課税贈与(上限1,500万円) | 使途制限あり | ― | △ 手続きが複雑 | [三井住友信託銀行 要確認] |
教育資金の準備手段としては「貯金」が最多だが、「学資保険」や「投資信託・NISA」と組み合わせるのが理想的です。
「500万円を子供が生まれてから18年間で準備する」と考えた場合は、500万円÷(12カ月×18年間)≒2万3,000円、毎月2万3,000円を18年間貯蓄できれば達成できます。
結論、積立金額は400万〜500万円が理想で、積立方法は学資保険や新NISAなど様々な方法があります。
共働き家庭のタイパ最優先戦略は「新NISAで月1〜2万円の自動積立+児童手当を定期預金にそのまま移す」という二段構えです。設定後は手間ゼロで積立が進むため、育児と仕事で忙しい平日でも管理不要。 学資保険は万が一の際の保障があり、預貯金は流動性などの面で優れています。また、NISAには税制優遇のメリットがあるので、運用状況によっては効率よく教育資金を貯められるでしょう。どれか1つの方法に絞って貯める必要はないので、子どもの進路希望や家計状況を加味して、複数の貯め方を併用して準備していくことがおすすめです。
5|月々いくら積み立てればいい?シミュレーション早見表
理想は、高校までの教育費は毎月の収入で賄ったうえで、大学進学資金を貯蓄していく形です。一般的には大学入学までに250万円程度貯められれば焦る必要はないといえるでしょう。
目標額別 月々の積立額シミュレーション(子ども0歳スタート・18年間)
| 目標積立額 | 月々の必要積立額 | 主な用途 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 250万円 | 約1.2万円/月 | 大学入学準備金(最低ライン) | 国公立大・自宅通学想定 |
| 400万円 | 約1.9万円/月 | 大学4年間の核となる資金 | 共働き家庭の現実的な目標 |
| 500万円 | 約2.3万円/月 | 私立大文系・一人暮らし対応 | 児童手当込みなら不足分は絞れる |
| 700万円 | 約3.2万円/月 | 私立大理系・一人暮らし対応 | 新NISAの活用が効果的 |
| 1,000万円以上 | 約4.6万円/月〜 | 私立医歯薬・複数子ども対応 | FPへの個別相談を推奨 |
※上記は単純計算(利息・運用益なし)。新NISAで年率5%運用できた場合、 月3万円を18年積み立てると、積立元本648万円に対して運用益が約365万円となります。 長期運用の複利効果は無視できません。
また、 大学入学までに貯金額400万円を目安にしましょう。 この目標を念頭に、毎月の積立額と運用方法を組み合わせてください。
家事の時間を捻出して「お金のことを考える時間」を確保したい方には、1時間2,790円〜の家事代行CaSyを活用するのも一つの手。週1回の利用で「夫婦で家計を見直す時間」が生まれます。
6|「小学校時代が最大の貯め時」に何をすべきか?共働き家庭の行動プラン
高校については、高等学校等就学支援金制度(高校無償化制度)が拡充されたため、教育費の負担が軽くなる可能性があります。2025年4月から公立・私立ともに所得制限なしで授業料が無償化されることになりました。ただし支援金の対象は授業料のみです。
制度の充実により、「高校の授業料」を積立の優先対象からはずし、大学資金に集中できる環境が整いつつあります。共働き家庭が時間のない中で取れる行動を、フェーズ別に整理します。
フェーズ別 教育費準備 行動プラン
| 子どもの年齢 | やること | 月の優先度 | タイパ評価 |
|---|---|---|---|
| 0〜2歳 | 児童手当(月1.5万円)を別口座へ自動振替。新NISAを夫婦で開設 | ★★★★★ | ◎ |
| 3〜5歳(幼児期) | 幼児教育無償化の手続き確認。浮いた保育料分を積立へ回す | ★★★★☆ | ◎ |
| 6〜11歳(小学生) | 「教育費の貯め時」。新NISAで月2万円以上の自動積立を強化 | ★★★★★ | ◎ |
| 12〜15歳(中学生) | 塾費用が増加。中学受験なら小4から年20〜60万円超の塾代を想定 | ★★★☆☆ | △ |
| 16〜18歳(高校生) | 大学受験費用(約100万円)を確保。就学支援金の申請を忘れずに | ★★★★☆ | ○ |
| 18歳〜 | 積み立てた資金を活用。奨学金・教育ローンも必要に応じて検討 | ― | ― |
中学受験のための塾通いは小学校4年生から始めることが一般的で、季節講習の費用を除いても3年間で約203万円の授業料が必要です。 中学受験を検討している場合は、小学校低学年のうちから積立を加速させる必要があります。中学受験・塾選びの詳細は【2026年版】中学受験 共働き家庭の塾選び完全ガイドも参考にしてください。
小学校時代の6年間こそ、教育費積立の黄金期。この時期に家事の仕組み化・時短を徹底して「積立の余力」を作ることが、後々の家計を救います。料理の時短には20分で2品作れるKit Oisixが共働き家庭に好評。浮いた時間でFP相談やNISAの設定ができます。
子どもの習い事の選び方は【2026年版】共働き家庭の小学生習い事おすすめ完全ガイドもぜひ。費用対効果・送迎負担まで比較しています。
7|英語教育の費用と積立ポイント
英語力は将来の選択肢を広げる投資です。 私立の大学は、学校はもちろん学部によっても教育費に大きな差があります。文系だと約400万円、理系だと約500万円、医学系だと数千万円など大きく変わってくる ため、英語力を武器に奨学金・海外進学などの選択肢を増やしておくことは長期的なコスト削減にもなります。
忙しい共働き家庭でも続けやすいのがオンライン英会話。25分173円〜のレアジョブ英会話を試すは、子どもの送迎の隙間や朝の出勤前でも受講できるため、タイパ重視の親世代にも支持されています。英語教育の開始時期・効果については子どもの英語教育はいつから始めるべき?2026年版でデータ付きで解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 教育費は全額を積み立てなければいけませんか?
A. いいえ。 教育資金を貯める際に意識したいポイントは「教育費の全額を貯める必要はない」ということです。理想は、高校までの教育費は毎月の収入で賄ったうえで、大学進学資金を貯蓄していく形です。 高校の授業料は2026年から実質無償化されており、それ以外の費用は月々の収入でカバーしながら、大学資金に集中するのが現実的な戦略です。
Q. 共働きで世帯年収が高いと高校無償化の恩恵は受けられませんか?
A. 2026年4月から状況が一変しました。 新制度では所得制限が撤廃され、国公私立問わず、全ての世帯が受給の対象になります。また、2026年4月からは私立高校を対象に加算されている就学支援金の上限額の所得制限が撤廃されます。 共働きで年収が高くても受給できるようになりましたが、入学金・制服代・修学旅行費などは引き続き自己負担です。申請を忘れずに行いましょう。
Q. 新NISAで教育費を積み立てるリスクはありますか?
A. 最大のリスクは「使うタイミングで株価が下がっていた場合、元本を下回る可能性がある」点です。 「〇年後に必ず〇〇万円のお金がいる」と目的と使用時期が決まっている教育資金は、ある程度堅実な方法で準備すると良いでしょう。 新NISAは長期・積立・分散を前提に使い、「大学入学直前の2〜3年前から現金化を進める」スケジュールを組むと安心です。元本確保型の定期預金と組み合わせるのがおすすめです。
Q. こどもNISAはいつ、どこで始められますか?
A. こどもNISAは2027年1月に開始予定です。スムーズに投資を始められるよう2026年のうちに準備を進めておきましょう。こどもNISAを始めるには対応している証券会社の未成年向け口座が必要です。2027年1月1日のこどもNISA開始直後は口座開設申し込みが殺到することが考えられます。通常より口座開設に時間がかかる可能性もあるため、できるだけ2026年中に口座開設を済ませておきましょう。 制度の詳細(年間上限額等)は2026年中に確定・公表予定のため、金融庁の公式情報を随時確認してください。
Q. 物価上昇で教育費が増えていると聞きましたが、どの程度ですか?
A. オカネコが2025年2月に実施した調査によると、「物価の上昇」やそれに伴う「教育費の値上げ」について、8割以上の家庭が何らかの影響を感じていると回答しました。学費(学校関連費用)や習い事費用に負担を感じている方はいずれも7割以上で、今後の教育費に関して不安を感じている方の割合も7.5割にのぼります。 また、 国立大学の授業料も、文部科学省が定める標準額の2割増までの範囲であれば各大学が自由に設定でき、実際に複数の大学が値上げを実施しています。 今の数値より1〜2割増しで試算しておく余裕を持った計画が安全です。
まとめ
- 教育費の総額は公立ルートで約1,000万円・私立ルートで2,000〜2,500万円超という現実を、まず夫婦で数字として共有することが全ての始まり。
- 2026年最大のトピックは高校授業料の実質無償化(所得制限撤廃)。共働きで高収入の家庭も恩恵を受けられるようになったが、授業料以外の費用は自己負担が続く。制度の”落とし穴”を把握したうえで、浮いた授業料分を大学資金へ回す仕組みを作ろう。
- 積立の理想は月1.5〜2.3万円×新NISA自動積立+児童手当を別口座に移すだけ。難しく考えず、まず「仕組み」を作って動かすことが最優先。
- 小学校時代の6年間が教育費積立の最大のチャンス。この時期に家事・料理の時短を仕組み化し、積立の余力と夫婦で家計を話し合う時間を意図的に確保することが、子どもの選択肢を最大化する。
- 2027年開始予定のこどもNISAの準備を2026年中に進めておくことで、制度開始直後からスムーズにスタートできる。
※本記事の情報は2026年06月26日時点のものです。料金・営業時間等は変更になる場合があります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。


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